トム・ハウエルはロンドンを拠点とする仮面クリエイター。2012年、ロンドン南東部にて、ネットオークションで購入した中古のプレハブの1室から仮面クリエイターとして活動をスタート。パンク、ホラー、ポップカルチャーなど、幅広いジャンルにおいて、コレクター品質の仮面を製作している。近年発表した、映画ダークナイトに登場する銀行強盗団が着用していたピエロのマスクをオマージュした仮面は、その精巧さとクオリティがコレクター達から非常に高く評価され、トム・ハウエルの仮面クリエイターとしての地位をより強固なものにした。

 

トム・ハウエルの仮面クリエイターとしてのキャリア

トムが生まれたのは、父親が彫刻家という芸術的な家庭だった。しかしトムが父親から芸術の道に進むように強要されたことは一度もなかった。そこでトムはセールスマンの仕事を始めた。ところが6年間セールスマンとして働いたものの、この仕事は自分に向いていないことを悟った。

トム『僕は6年ほどセールスの仕事をしていたんだ。自分で言うのも気が引けるけど、成績はかなり優秀だった。でも、一瞬一瞬が嫌で、毎日がどうしようもなく苦痛だった。ある時、休みを取ってオーストラリアに行くことにした。戻ってきたとき、セールスマンには戻りたくないと思ったから、ウェールズにある両親の庭の小屋で仮面を作り始めたんだよ。』

その数ヶ月後、トムはお金を貯めてロンドンのシェアハウスに引っ越し、5人での共同生活を始めた。シェアハウスに庭があり、スペースが空いていたため、シェアハウスの仲間たちを説得して、そのスペースにプレハブを置かせてもらうことにした。ネットオークションで中古で購入した200ポンド(約37,000円)の小さなプレハブだった。こうして、この小さなプレハブから、トムの仮面クリエイターとしてのキャリアが始まった。

当初は、自分一人の生計を立てられれば良いという程度の感覚で仮面製作を始めたが、世間はトムの才能を放ってはおかなかった。トムの製作する仮面は評判が評判を呼び、仮面クリエイターとして広く世間に知られるようになる。結果的に仮面クリエイターとしてのビジネスは目まぐるしく発展することになり、気づけば4人ものスタッフを抱えるまでになっていた。

現在では映画やテレビの依頼で、一点ものの特注デザインなども手掛ける。最近の実績としては、Netflixのシリーズ「The Order」や、脚本家兼俳優のサイモンペッグが手掛ける映像プロダクションなどへの納入実績がある。

 

トム・ハウエルの主なポートフォリオ(作例)

 

The Dark Knight MASK #1

bozo mask

 

The Dark Knight MASK #2

busdriver2

 

The Dark Knight MASK #3

chuckes2

 

The Dark Knight MASK #4

 

 

MAD MAX MASK

fury2

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